第217回国会 参議院 予算委員会
2025年3月18日 建設通信新聞
大雪受け自治体除排雪を支援
予備費活用 きょう閣議決定
石破首相 佐藤参院議員の質問に答弁
石破茂首相は、17日の参院予算委員会で、2月上旬からの大雪を受けて18日に予備費の活用を閣議決定し、地方自治体の除排雪を支援する考えを明らかにした。建設産業の職域代表で、自民党国土強靱化推進本部長を務める佐藤信秋参院議員の質問に答えた。
佐藤参院議員は「2月に入ってから雪が全国的にたくさん降った。いまの見込みでは、平年より1.3倍ぐらい降っている状況だ。2月だと予算はだいたい使っていて、特に道路除排雪はお金の手当が大変」として、国が早期に予算対応すべきと指摘した。これに対して石破首相は、「2月上旬からの大雪をはじめ、短時間での急激な降雪への対応として、多くの地域が平年を大幅に上回る除排雪作業に力を尽くしている」との認識を示し、「こうした地域の自治体を支えていくため、予備費の活用を明日、閣議決定する。早急に対応する」と答えた。
佐藤参院議員は、下水道管の破損が原因とみられている埼玉県八潮市の道路陥没事故にも触れ、「年度内に手当をしようとすると、予備費でお願いせざるを得ない」として、国の予算面での対応を質問した。石破首相は、国土交通省の有識者委員会が国への提言を検討していることを説明した上で、「ご提言をいただき、(全国の下水道管の)さらなる調査に取り組みたい」と強調するとともに、「これらの実施については、今日の夕方、国交大臣らに予備費の活用を含めて今後の対応を指示する」と話した。