国土交通省は、4月から適用する建築保全業務労務単価を発表した。全国・全職種平均の単価は、前年度比6.2%増の1万6612円となった。12年連続の上昇で、伸び率は過去最大となる。
各省庁が国の建築物などの保全業務を委託する際の参考単価として、毎年度実施する労務費調査に基づき、全国10地区で3職種別に単価を設定している。
職種別の全国平均は、保全技師等が3.4%増の2万1417円、清掃員が9.8%増の1万3983円、警備員が8.2%増の1方4437円となっている。
建築保全業務労務単価は、正規勤務時間内における1日8時間当たりの日割基礎単価、時間外や夜勤の単価算出の基礎となる割増基礎単価率、1回当たりの宿直単価で構成する。点検・保守・運転。監視業務6区分、清掃業務3区分、施設警備業務3区分の計12の技術者区分ごとに算出する。
東京地区の場合、日割基礎単価は保全技師Tが2万6900円、清掃員Aが1万9900円、警備員Aが1万9200円など。
全国一律に設定している割増基礎単価率は、保全技師Tが9.5%、清掃員Aが10.1%、警備員Aが9.6%などとなっている。宿直単価も一律で4700円に設定した。